大学院とは |
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大学院について学校法99条は、以下のように定めています。
「大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする。」
大学と大学院の最大の違いは、大学が学問を学ぶ場だったのに対し、大学院では学んだ知識や、培った経験を社会に還元することが目的となることです。
また、大学院の中では、法科大学院が有名ですが、最近では、大学の学部・学科と同様に、多種多様な研究科が設置されており、学生だけでなく、多様な社会経験を持つ人材が求められています。
大学と大学院の違い |
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大学院入試では、小学校~大学と大学院の違いを押さえておくことが重要となります。
小学校から大学までの学びと大学院での学びは学問に資するという点では基本的に大きな違いはありません。しかし、その学問への取り組み方に大きな違いが見られるのです。
まず小学校~大学の学びですが、基本的には他者と同じ知識や常識を持っており、それを使用できることを目的としているので、基本的には知識の暗記やインプットが増えてきます。小学校から中学校、高校へと段階を経る過程で、それらの知識の範囲はより高度となり、拡大することとなります。
そして、大学へ進学すると学部や学科での学習を通し、それまで培ってきた知識に専門性が加わります。学問対象を絞り、より高度な知識の運用能力方法を身に着けることが大学での学びです。
一方で、大学院では他者と違うことを考え、行うことが重要となります。
それは、大学での研究活動が独自性を重要視するからです。
基本的にあらゆる研究活動は、より良い社会を構築することを目的としています。
したがって、他者が研究し、成果が分かっていることを研究することにはあまり意味がないのです。
ただし、その研究成果に新たな視点を加えることで、学術的な価値を生み出すことが可能です。
つまり、大学院では小学校~大学までの学問の習得とは異なり、他者の考えや行動を把握するとともに、それらとは違う独自の考えを主張する必要があるのです。